
目次
ハイトワゴンとスーパーハイトワゴンの大きな違いは、全高(車の高さ)と後部座席のドアの形状です。
ライフスタイルによって適した車種が変わるため、それぞれの特徴を正しく理解する必要があります。
この記事の要約
・ハイトワゴンは全高1,600mm台、スーパーハイトワゴンは1,700mm以上が目安である
・スーパーハイトワゴンは広々とした室内空間とスライドドアで子育て世代に向いている
・ハイトワゴンは車両重量が比較的軽く、毎日の運転のしやすさに優れている
・広さと利便性を求めるか、走りの安定性を求めるかで選び方が変わる
・車種選びに迷ったら、試乗を通じて実際の使い勝手を比較検討するのがおすすめである
軽自動車のハイトワゴンとスーパーハイトワゴンの違いは?
ハイトワゴンとスーパーハイトワゴンは軽自動車選びでよく見かける言葉ですが、両者には明確な違いがあります。主な違いは全高と後部座席のドアの形状、車両重量の3点です。室内の広さに差が出るほか、燃費に違いが出る場合もあります。
| 観点 | ハイトワゴン | スーパーハイトワゴン |
| 車の高さ(全高) | おおむね1,600mm台 | 1,700mm以上が主流 |
| 後部座席のドア | スイングドアが多い | スライドドアが標準的 |
| 車両重量と燃費 | 比較的軽い(燃費は同等〜やや有利) | やや重い(燃費は同等〜やや不利) |
全高1,700mmを基準にそれぞれのジャンルが分かれる
ハイトワゴンとスーパーハイトワゴンは、一般に全高1,700mmを目安に分類されます。全高とは、地面から車体の最も高い部分までの高さのことです。
ハイトワゴンは1,600mm台の車種が多く、スーパーハイトワゴンは1,700mm以上の高さを確保しています。この高さの差が、室内の頭上空間のゆとりや荷物の積みやすさを大きく左右する要素です。
後部座席のドアがスライドかスイングかで異なる
後部座席のドア形状も、両者を区別する重要なポイントです。スーパーハイトワゴンは、ほぼすべての車種で後部座席にスライドドア(横にスライドして開くドア)を採用しています。
対するハイトワゴンは、一般的なスイングドア(前方にヒンジがあり外に開くドア)が主流です。近年はスライドドアを備えたハイトワゴンも登場しています。
車両重量の差が燃費にも影響する
背の高さによって車両重量に差が生まれます。たとえばタントX(2WD)は910kg、ムーヴX(2WD)は860kgです。車両重量が増すと、燃費は低下しやすくなります。
ただし最近のモデルでは差が小さく、たとえばターボなしの2WD車では、タントXもムーヴXも同じ22.6km/L(WLTCモード)です。燃費を重視する場合は、グレードごとのカタログ燃費を比べるのがおすすめです。
■燃料消費率は定められた試験条件のもとでの値です。お客様の使用環境(気象、渋滞等)や運転方法(急発進、エアコン使用等)に応じて燃料消費率は異なります。■WLTCモードは、市街地、郊外、高速道路の各走行モードを平均的な使用時間配分で構成した国際的な走行モードです。
スーパーハイトワゴンのメリット
広い室内空間を持つスーパーハイトワゴンは、とくにファミリー層から高い支持を集めています。子どもの着替えや大きな荷物の積み込み、狭い駐車場での乗り降りなど、日常のさまざまな場面で使い勝手の良さを実感できるでしょう。
| 観点 | 具体的なメリット |
| 室内の高さ | 小さな子どもが立ったまま着替えられる |
| 荷物の積載 | 自転車や大きな荷物をスムーズに積める |
| 乗降性 | 狭い駐車場でも隣を気にせず乗り降りできる |
小さな子どもが車内で立ったまま着替えられる
室内の天井が高く、子どもが窮屈な思いをせずに車内で過ごせます。室内高(床から天井までの高さ)が1,300mmを超える車種もあり、小学校低学年くらいまでの子どもなら立ったまま着替えられるでしょう。
雨の日や外出先で服を汚してしまった際も、車内を簡易的な更衣室として使えるのは大きな強みです。
自転車や大きな買い物の荷物をスムーズに積み込める
後部座席を倒した際の空間が広く、大きな荷物の運搬に非常に便利です。床が低く設計されている車種が多いため、重い自転車なども高く持ち上げずに積み込めます。休日のまとめ買いや、ホームセンターで購入したかさばる日用品も無理なく収まります。
ミニバン(3列シートの普通乗用車)に近い使い勝手を、軽自動車で実現できる点も魅力です。
狭い駐車場でも隣の車を気にせず乗り降りできる
スライドドアを標準装備しているため、駐車場での乗り降りがラクになります。ドアが横にスライドして開く仕組みにより、隣の車との隙間が狭くても後部座席のドアをぶつける心配が少なくなります。
子どもが勢いよくドアを開けてしまうトラブルを防げるため、子育て世代にとって心強い機能です。
購入前に知っておきたいスーパーハイトワゴンのデメリット
便利な機能が多い一方で、スーパーハイトワゴンには背の高さからくる弱点もあります。走行時の安定性や冷暖房の効き方は購入後に気づきやすい点のため、事前に知っておくと安心です。
| 観点 | 具体的なデメリット |
| 走行安定性 | 背が高いため横風の影響を受けやすい |
| 空調効率 | 室内空間が広いため冷暖房が効きにくい |
背が高いため高速道路などで横風の影響を受けやすい
車体の側面が受ける風の面積が大きいため、強風時にはふらつきを感じやすくなります。重心(車の重さの中心)も高くなるため、高速道路や橋の上などを走る際はハンドルを取られる感覚を覚えることも少なくありません。
近所の買い物が中心であれば気になりませんが、長距離の運転が多い方は試乗で感覚を確かめるのが無難です。
室内空間が広いため冷暖房が効くまでに時間がかかる
車内が広いことは長所である反面、エアコンの風が全体に行き渡るまでに時間がかかります。とくに夏の暑い日や冬の冷え込んだ朝は、後部座席が適温になるまで待たなければなりません。
この問題を和らげるには、日差しによる温度上昇を抑える装備に注目するのがおすすめです。たとえばタントは、Lグレードを除く全グレードで、紫外線と赤外線をカットするガラスを全方位の窓に採用しており、エアコンの効きを助けてくれます。
軽ハイトワゴンならではのメリット
スーパーハイトワゴンに比べて背が低いハイトワゴンにも、独自の魅力があります。走行時の安定感や扱いやすさなど、毎日の運転しやすさの面で利点を感じやすいタイプです。
| 観点 | 具体的なメリット |
| 走行安定性 | 重心が低くカーブや高速道路でも安定する |
| 走りの軽快さ | 車両重量が軽く発進や加速がスムーズ |
| 駐車場制限 | 機械式立体駐車場の高さ制限をクリアできる場合がある |
重心が低くカーブや高速道路でも安定した走行ができる
適度な高さに抑えられているため、重心が低くカーブを曲がる際も車体が安定します。横風の影響もスーパーハイトワゴンほど受けにくいため、高速道路でも落ち着いて運転しやすいでしょう。
通勤で毎日決まった距離を走る方や、運転そのものの心地よさを重視する方にとっては非常に扱いやすいタイプです。
車両重量が軽く軽快に走れる
背が低い分、車体そのものを軽くしやすいのがハイトワゴンの特徴です。車体が軽いとエンジンの力を効率よく推進力に変えられるため、信号待ちからの発進や合流時の加速がスムーズになり、軽快な走りを実感しやすくなります。坂道の多い地域や、街中で停止と発進を繰り返す場面でも、ストレスを感じにくいでしょう。
また、車両重量の軽さは燃費面でもプラスに働く場合があります。ただし、最新モデルでは差がわずかなこともあるため、気になる方は試乗で加速感を比べてみるのがおすすめです。
機械式立体駐車場の高さ制限をクリアできる場合がある
一部の機械式立体駐車場の中には、高さ制限が1,550mmの場所があります。ハイトワゴンの全高は1,600mm台が多いため基本的には入庫できません。
しかし、ハイルーフ車に対応した高さ制限1,750mm程度の駐車場であれば、駐車できる場合があります。たとえば高さ制限1,750mmの駐車場の場合、タント(2WDで全高1,755mm)は入りませんが、ムーヴ(2WDで1,655mm、4WDで1,670mm)なら駐車可能です。
軽ハイトワゴンを選ぶ際のデメリット
扱いやすいハイトワゴンにも、用途によっては不便を感じる場面があります。室内の開放感やドアの仕様に関する制約を知っておけば、購入後の後悔を防げるはずです。
| 観点 | 具体的なデメリット |
| 室内の広さ | スーパーハイトワゴンと比べると頭上に圧迫感がある |
| ドアの仕様 | スライドドアを採用している車種の選択肢が少ない |
スーパーハイトワゴンと比較すると頭上の開放感で劣る
天井が低めに設計されているため、頭上の空間に物足りなさを感じることがあります。室内高はタントが1,370mm、ムーヴが1,270mmで、その差は約100mmです。決して狭いわけではありませんが、スーパーハイトワゴンの圧倒的な広さを体験した後だと、少し圧迫感を覚えるかもしれません。
とくに背の高い大人が後部座席に乗る頻度が高い場合は、室内の広さを事前によく確認しておくのが賢明です。
スライドドアを採用している車種の選択肢が少ない
ハイトワゴンはスイングドアが主流であるため、スライドドアを搭載した車種を探すとなると選択肢は多くありません。狭い駐車場での乗り降りや、子どもを抱えたままの乗車を想定している場合は、選べる車種が限られます。
ダイハツであればムーヴとムーヴキャンバスの2車種が候補です。「ハイトワゴンの走りの良さ」と「スライドドアの便利さ」を両立した車種は人気が集中する傾向があります。
どちらを買うべき?ライフスタイルに合わせた選び方
ハイトワゴンとスーパーハイトワゴンのどちらが合うかは、車に何を優先して求めるかによって変わります。広さや乗り降りのしやすさを取るか、運転のしやすさを取るかが選ぶときの分かれ目です。
| 重視するポイント | おすすめのタイプ |
| 子育てのしやすさ・広さ | スーパーハイトワゴン |
| 運転のしやすさ | ハイトワゴン |
子育てのしやすさと広さを優先するならスーパーハイトワゴンを選ぶ
小さな子どもがいるご家庭や、大きな荷物を積む機会が多い方にはスーパーハイトワゴンが適しています。スライドドアの利便性と、子どもが着替えられるほどの広い室内空間は、日常のちょっとしたストレスを和らげる要素です。
ベビーカーや大量の買い物袋を載せる際も、広い荷室が活躍するでしょう。
毎日の運転のしやすさを重視するならハイトワゴンを選ぶ
通勤や近所の買い物が中心で、運転のしやすさや走りの安定性を求める方にはハイトワゴンが向いています。横風に強く安定して走れるため、長時間の運転でも疲れにくくなります。
取り回しのしやすさを重視しつつ、適度な室内の広さを確保したいという方にぴったりの選択肢です。
迷ったら奈良ダイハツで2つのタイプを乗り比べる
どちらのタイプも魅力があるため、ライフスタイルに当てはめても決めきれないことは少なくありません。そんなときは、スーパーハイトワゴンとハイトワゴンを実際に乗り比べてみるのがおすすめです。
奈良ダイハツでは、タントとムーヴキャンバスのように同じ店舗で2つのタイプを比較できる場合があり、天井の高さやスライドドアの使い勝手、運転したときの安定感を一度に確かめられます。子育て中の方に向けて、試乗車探しから見積もり、購入相談までを分かりやすく案内する「ママならダイハツプロジェクト」もあります。
また、車検・点検や保険をまとめられる「スマートカーライフパッケージ」など、購入後の維持費の不安を和らげるサポートもそろっているため、気軽にスタッフへ相談してみてください。
ダイハツでおすすめの軽ハイトワゴン・スーパーハイトワゴン
奈良ダイハツで取り扱っている軽自動車の中から、特徴が際立つおすすめの4車種を紹介します。ダイハツにはハイトワゴンでもスライドドアを選べる車種があるため、「走りの安定感」と「乗り降りのしやすさ」の両方を求める方にも応えられるラインアップです。
| 車種名 | タイプ | 車両の特徴 |
| タント | スーパーハイトワゴン | 大開口のミラクルオープンドアを搭載 |
| タントファンクロス | スーパーハイトワゴン | アウトドアに特化したタフなデザイン |
| ムーヴ | ハイトワゴン | スライドドアと落ち着いたデザインを両立 |
| ムーヴキャンバス | ハイトワゴン | スライドドアと可愛らしいデザインが魅力 |
タント(スーパーハイトワゴン)
ダイハツを代表するスーパーハイトワゴンで、広い室内空間と抜群の使い勝手を誇ります。最大の特徴は、助手席側の柱をドアに内蔵した「ミラクルオープンドア」です。前後のドアを開けると広大な開口部が出現し、ベビーカーの積み下ろしや子どもの乗車が驚くほどスムーズにおこなえます。ファミリー層に強くおすすめできる1台です。
タントファンクロス(スーパーハイトワゴン)
タントの優れた利便性はそのままに、アウトドア向けのデザインと機能を備えたモデルです。撥水加工(水をはじく処理)が施されたシートや、汚れた荷物を気兼ねなく積める防水加工を施した後部座席シートバックを採用しています。キャンプや釣りなどのレジャーを積極的に楽しみたい方にとって、頼もしい相棒になります。
ムーヴ(ハイトワゴン)
ムーヴは、ダイハツのハイトワゴンを代表するロングセラーモデルです。現行モデルはスライドドアを採用し、ハイトワゴンならではの走りの安定感と、狭い駐車場でも乗り降りしやすい便利さを両立しています。落ち着いたデザインのため、通勤や日々の買い物はもちろん、家族での利用にもなじむ1台です。ムーヴキャンバスとあわせて比較すると、自分の好みに合ったハイトワゴンを選びやすくなります。
ムーヴキャンバス(ハイトワゴン)
ハイトワゴンでありながらスライドドアを搭載し、利便性と愛着の湧くデザインを両立した車種です。スーパーハイトワゴンほどの背の高さは必要ないけれど、スライドドアの便利さは欲しいという方に絶大な人気があります。全高が抑えられているため走行も安定しており、日常使いしやすいバランスの取れた1台です。
まとめ
ハイトワゴンとスーパーハイトワゴンは主に全高で分かれ、後部座席のドアの形状にも違いが見られます。広さと乗り降りのしやすさを求めるならスーパーハイトワゴン、運転のしやすさや安定性を重視するならハイトワゴンがおすすめです。ライフスタイルと照らし合わせることで、後悔の少ない車選びにつながります。
一方で、車内に入ってみないと広さの体感は難しいものです。カタログの数値だけでは、ハンドルの握り心地や視界の広さは把握できません。
奈良ダイハツでは、タントやムーヴキャンバスなどの人気車種の試乗車をご用意しています。店舗での試乗や専門スタッフへの相談を通じて、それぞれの違いを体感することも可能です。ウェブサイトから試乗車のある店舗を探したり、試乗予約を申し込んだりできるため、近くの店舗での試乗がおすすめです。
